自分がいつでも主人公だと思おう!「明日を、拓く」鍵とは?
written by 田野百萌佳
株式会社フィールドプロテクト:大澤 希
株式会社フィールドプロテクトの代表取締役社長。 1971年生まれ。 あの甲子園の大会に捕手として出場している野球少年! 明治大学に進学し、六大学野球を経験! 卒業後は、東芝府中で社会人野球の選手として活躍しています。 1996年に、大澤氏の祖父が創業をした株式会社フィールドプロテクトに入社。 2016年に代表取締役に就任! 趣味は、スキューバダイビングと一人旅。 好きな食べ物は、宮古島にある「なかゆくい商店」の紅芋サタパンピン!(サーターアンダギー) 揚げたてのサタパンピンは、中はほろほろ、外はさくさくの絶品です!
インビジョン:えがちゃん
インタビュー 関西弁の面白系女子! 明るい雰囲気で、お客様を巻き込み巧みな会話へといざなう営業さん!
インビジョン:あゆちん
文章狂! ほっとけば文章ばかりを書いているというやばいやつ。 多趣味すぎてよく周りに引かれる。 最近入社したばかりの駆け出しライター。
「社長である大澤さんの人柄に惚れて、この会社に入社したんです!」
株式会社フィールドプロテクト様を取材する中で、社員さんに話を聞くと誰もが口をそろえて言う。
そこまで、彼ら彼女らを引き付ける、大澤さんとはどんな方なのだろう。
私も一度会って、話を聞いてみたい!
今回は、大澤さんのそんな魅力に迫りました!
スキューバダイビングって会社経営と一緒だと思う
取材の時間になり、オンライン会議システムZoomに入室してくる大澤さん。
「フィールドプロテクトの大澤です。」
にこやかに挨拶をしてくれた大澤さんからは、その人柄の良さがにじみ出ていた。
昨今のコロナウィルス対策のため、こうしてWeb会議が増え、現場の空気感を生で感じれないものの、画面からでも人の良さを感じることができる。
この人の良さは、どこから出てくるのだろう。
私は、ますます大澤さんのことを知りたくなった。
私の取材に同行してくれた営業のえがちゃんが、話を始める。
えが:本日は、ありがとうございます。早速ですが、大澤さんの趣味を教えてください。
大澤さん:趣味は、スキューバダイビングですね!2、3年前から仕事で海外に行くことが増えて、よく潜っているんです。最近では、コロナで海外に行けないですから、沖縄や出雲に行きました。
えが:出雲ですか?
大澤さん:出雲には海底遺跡があってね。Go Proが動かなくなったり、不思議なパワーがあるんですよ。宮古島には、海底に潜っていって、洞窟に浮上できたりする場所があって、すっごくきれいですよ。
そういって大澤さんは、記憶をたどるようにうっとりと空中を見つめた。
大澤さん:そうそう。ずいぶん前になるんだけど、ダイビングクルーズに行ったことがあってね。
タイのインド洋沖にあるシミラン諸島を船で寝泊まりしながら、潜ることができるツアーなんですよ。
「いいですね!」とえがちゃん、大澤さんは「そうなんですよね。」とはにかみ、話を続ける。
大澤さん:その船にはね、日本人は私とガイドの人のみで、色々な国籍の方がいた。船で知り合った仲間たちと集まって、ギター弾いてくれたりね。
言葉が通じない中に、身を投じるって本当に面白いんですよ。
普段の自分が、通用しない世界に身を置くというのはとってもいいですよ。
普段の自分が通用しない世界・・・。
その言葉の意味が、今後深い話になっていくとは知りもしない私は、大澤さんの話に耳を傾けた。
大澤さん:スキューバダイビングってね。自分の気持ちが大事なの。気持ちが落ち着いていると呼吸がゆっくりになるでしょ。
そうすると酸素の減りがゆっくりになる。焦ったりしてしまうと呼吸が早くなって、酸素タンクの減りが早くなるの。
体もうまく動かせなくなる。実は、ライセンスを取得するために、色々な研修をやるんですが、ダイビング中のあらゆるトラブルを想定して色々なことをするんですが、その時に結構パニックになったことがあったんです。
えが:えぇ?大澤さんが?
大澤さん:そうなんです・・・お恥ずかしながら・・・。
例えば、ダイビングをしていると、水中眼鏡に水が入ったりするんですが、それに対応するための訓練もプログラムに入っているんですよね。最初は、水中眼鏡にわざとちょっと水を入れる、最終的には水中眼鏡をはずして、インストラクターに渡して、それを水中ではめなおすという訓練があったんです。
水の中で水中眼鏡をはずしても、ちょっと視界が悪くなるだけで、レギュレーターを加えて酸素は吸えているので、何も怖いことはないんですよね。でも、私はちょっと状況が変わったことにびっくりしちゃって、息を止めちゃったんです。ダイビングでは、息を止めるというのは絶対にやっちゃいけないことなんです。インストラクターは、私のその状況を分かって、呼吸が落ち着くまで、水中眼鏡を渡してくれないんですよね。で、もう完全に私はパニックになっちゃって、浅いところだったから浮上して呼吸をしました。
結局、こういったパニック状態を作り出してしまったのは、自分なんですよね。
酸素は吸えている、場所も浅い、だから危ないことは何もないんすが、私がパニックになったばかりに、こうなってしまったんです。
その他にも、口にくわえたレギュレーターが外れても、対処方法を知っていれば、大丈夫なんだけど、パニックになってしまうと水を飲んだりしてしまう。
これって経営にすごく似ていると思いませんか?
大澤さんの瞳が、真剣の色を帯びてくる。
大澤さん:自分がパニックになってしまうと、感情的になる。何が起こるかわからないからこそ、冷静になることが大事なんです。何事も絶対対処できるんです。
大澤さんは、そういって真っすぐとカメラを見つめた。
何事も絶対に対処できる。
大澤さんの頼もしさは、ここからきているのだと実感した。
常に、自分がこの世界の主人公
えが:頼もしい一言ありがとうございます!では、大澤さんが日々意識していることは、常に冷静でいることなのでしょうか。
大澤さん:それもあります。でも、一番は「自分がこの世界の主人公である」と考えることですね。
自分の人生の中でも、自分が主人公。
これは、私の会社のスタッフにも言えることです。
彼等も彼等の人生の主人公なんです。
コロナのせいとか、誰かのせいとか言ってしまうと、結局それは誰かにゆだねてしまっているということなんですよ。
自分の人生は、一度しかない。
だから、定期的に振り返って、自分が主人公としての人生を取り戻す必要があるんです。
誰かのせい、何かのせいにしていては自分を失くしてしまうんです。
常に自分の中で考えて、自分を取り戻す。弱音は、吐いても、挑戦し続けることが大事なんです。
自分が、ヒーローなんです!
えが:なるほど。それに気が付いたのはいつの時期でしょうか。やはり、子供の頃でしょうか。
大澤さん:そうですね。私の父親は、人と比べるとすごく怒る人でした。友達が持っているおもちゃを自分も欲しいと言うとものすごい剣幕で、「みんながどうとか関係ない!お前はどうしたいんだ!!」って(笑)。
そこから野球のコーチや色々な人々と話す中で、人にゆだねたくないって感じるようになっていきました。
えが:そうだったんですね。ちなみに、小さい頃の夢とかってあったんですか?
大澤さん:小さい頃はね、野球選手になりたかった!元々、野球は好きじゃなかったんですが、父親が野球選手にしたかったみたいで、友達と遊んでると私にグローブ渡してきて、よくキャッチボールをさせられました。それが、すごく嫌でね(笑)。
でも、周りに期待されるとなんか応えたくなっちゃって(笑)。
中学校の頃とか授業で自分の夢を作文に書きなさいってあったじゃないですか。それに、野球選手って書いたら先生に怒られて(笑)。
それは小学生が書く夢だ!なんて。
でも、私はそこであきらめたくなかったです。今思うと、あの先生ありえないですよね(笑)。子供の夢を否定して。
そういってお茶目に笑う大澤さん。
彼のハングリー精神が垣間見えた気がした。
えが:そういえば、御社のスタッフさん達が言っていたのが「大澤さんと話すと答えがわからない時でも、答えが出る」ということでした。大澤さんのスタイルって、スタッフ自身に考えさせるというスタイルかと思うんですが、お父様の影響もあって、自分で考えるということを子供の頃から教わっていたからでしょうか。
大澤さん:そうですね。私ってこう見えて、コミュニケーションがあまり得意ではなくて(笑)。
でも、スタッフに極力伝えようとしているのは、やはり先ほども伝えたように「自分が主人公である。」ということです。
ほら、ゲームって主人公がどんどん敵と戦って、勝っていくことでレベルアップしていくでしょう。
最初はスライムとか、弱い敵から初めてどんどん強くなる敵を倒せば、どんどん主人公が強くなるでしょう。
スタッフにもそうなってほしいんです。自分で考えて、自分自身の能力を伸ばしてもらう。もちろん、それは私も気を付けています。
言っていることと行動を一致させる。こうしろとか、ああしろとか、あまり言わないんです。
私は、自分軸でいつも話をしますから、私はこう思うけど、貴方はどう?ってスタッフに聞くようにしていますね。
自分で考えさせる。
乗り越えらない問題はない。
いくつも小さい敵(問題)を倒して、強くなる。
モンスターのたとえ話を交えながら話している大澤さんは、さながらアドベンチャーゲームの主人公のようにたくましく見えた。
目標にしているのは、あの人!
えが:そんな大澤さんが尊敬している人ってどなたかいらっしゃるんですか。
そこで大笑いを始める大澤さん
大澤さん:明確にいますよ(笑)二人ですね!ヒュー・ジャックマンとJ.Y.Parkです。
えが:え!そんな有名人なんですか!?
えがちゃん同様、私もびっくりとした表情をした。
大澤さん:実は、ヒュー・ジャックマンに会ったことがあるんです。
私、「グレイテスト・ショーマン」が好きで、実はミュージカルってあんまりすぎじゃなかったんですけど、海外行きの飛行機で暇だからみて、ボロ泣きしちゃって(笑)。で、Yotubeでメイキングを見たんです。
そこで、映画スタッフやキャスト全体の雰囲気が良くて、どうしてだろうって考えたら、ヒュー・ジャックマンがすべてその空気を作り出してたんです。
それでもう完全に好きになっちゃって。彼が今までやったミュージカルの曲をやるワールドツアーが公演すると知って、早速チケットをとったんです。
これが、もう大変だった(笑)。
ラスベガスで見ようと思って、チケットを買ったんですが、カードから引き落としがされているはずなのに、チケットが一向に出てこなくて、カード会社を通じてキャンセルしたんです。結局、ラスベガスの公演には行けなかった。でも、あきらめきれなくて、探したら、いくつか追加公演があって、ニュージーランドで公演があって、それがいいチケットでね!Welcomeパーティーとかあって、ヒュー・ジャックマンに会えたんです。
舞台の上でも、スクリーンの中でも、普段でも彼はヒュー・ジャックマンなんです。
ヒュー・ジャックというイメージが一緒なんです。
常に彼は、ヒュー・ジャックという人を演じている人だと伝わってきて、それがかっこよくて!
だから、周りに安心感や一体感を与えられる人なんですよね!
私もそうなりたい!と思って!
興奮気味に大澤さんは、話をしてくれる。
大澤さんが普段から気を付けている、「言っていることと行動を一致させる」という信念は、彼からきているのだと思った。
えが:ちなみに、NiziUのプロデューサーであるJ.Y.Parkさんはどうして?
大澤さん:彼は、3つ大事なことを掲げているんです。
それは、真実、誠実、謙虚ですね。
真実は、裏表がない人のことで表でできないことはしない。
誠実は、自分がやりたい仕事への誠実さですね。
謙虚は、言葉や態度だけじゃなく、人へ目を止め、相手のことを思う気持ち。
彼ってTWICEのオーディション番組にも出ているんですが、昔はもっと厳しかったんです。
でも、彼がこの信念を日々実践し続けたことで、今の彼になっていることがわかって、信念に生きるって大事なんだなぁと教えられたのです。
それこそ、日々の積み重ねですよね。何を軸として生きるかが大事なんです。
えが:なるほど。では、この二人が人生の目標、いわゆるロールモデル?
大澤さん:そうです!
えが:では、普段って彼等二人を意識して、何か行っていることってあるんですか?
大澤さん:小さなことですよ(笑)朝起きたら、白湯を飲むとか。
あとは、振り返りですね。
今日はどんなことをやって、どんな事を感じたかを振り返るが大事なんです。
時間の概念って人によって違うんです。遅く感じたり、早く感じたり、振り返って、自分で区切りをつけることで1日という時間が決まる。
えが:私、最近振り返りをしてないので、ちょっと耳が痛いです。
そう聞いた大澤さんは優しくえがちゃんに笑いかける。
大澤さん:大丈夫ですよ。さぼったら明日やればいい。そんな気持ちの持ちようでいいんです。
優しく声をかけ、励ます姿は、大澤さんが普段スタッフにもそのような声掛けをしているのだろうと想像できた。
大澤さん:よりよいパフォーマンスを上げるためにどうするか。
J.Y.Parkと同じ歳だけど、今は彼のレベルにならなくても、信念に生き続ければ10年後には今の彼の49歳の時のJ.Y.Parkのレベルになれるかもしれない。私が何年か先に彼みたいな思いを持った人の立ち位置にいたいですね。
60歳になったときに、どれくらい差を付けられるか、年齢から逆張りをよくするんです。
自分ができることが増えたり、周りと比較して何かをやりたいということではなく、「自分」がどんな存在でいるかが大事なんです。
年齢的に衰えるのは当たり前なので、そうならないように鍛えるとか。
明日を、拓く。
えが:大澤さんのロールモデルについてお伺いできましたが、「明日を、拓く」というのが御社のテーマですよね。
大澤さんはこのキャッチフレーズの中で意識していることってあるんですか?
大澤さん:自分が主人公ということを前提として、旅を面白がるということですね。
色々辛いことはあるけど、それを乗り越えてレベルアップ。
冒頭でもお話したように、普段の自分が通用しない場所へ行くといい。
後は、学びへの興味を持つということですね。年下から学べる事ってたくさんあるんです。
それを聞いて、えがちゃんと私が驚く。
えが:こんなに立派な大澤さんでも、学ぶことってあるんですか?
大澤さん:ありますよ(笑)。
胡坐をかいて、下からの意見に耳を傾けないなんてだめですよ。
だから、私はスタッフの声に耳を傾け、どうしたいって聞くようにしているんです。全否定しないでね。
えが:先ほど、色々辛いことがあったといわれてましたが、一番つらいことを教えてもらってもいいでしょうか。
大澤さん:やはり、父親の突然死ですね。事業はある程度、引継ぎの準備を整えていたけど、全然立ち向かえなかった。幹部級の人たちがちょっといい加減でね。(笑)
一斉退職してしまって、うちの経理に飯島というものがいるんだけど・・・先輩達がやっていた立場を引き継ぐなんて思ってもみなかったと思う。だけど、やってもらうしかなくて、この状況を皆で乗り切りたいと伝えたんです。
彼女(飯島)も経理なんて1mmもわからないまま、突然頼まれて、毎日泣きながらやっていたと思う。
でも、「やるしかない」と腹を決めてくれて、今では一番経理のことが分かってる。
先代が急になくなり、幹部もいきなりいなくなって、社員も大澤さんも相当な苦労をしたのだろうと想像ができた。
それでも、こうして人が付いてきてくれたのは、大澤さんの人柄あってのことだろう。
社員もそれが分かっているから、安心して腹を決められた。
えが:最後に、フィールドプロテクトを一言でいうと?
大澤さん:「明日を、拓く」ことを身近なことから「やり続けている」集団ですねかね?
個人のヴィジョンミッションって究極のエゴなんです。
究極のエゴだと応援してもらえないので、それをやることによって何を目指しているのかというのが必要なんです。
17億年後、太陽が爆発するっていうのは決まっていて、それで人類が滅ぶのは仕方ないよねって考え方もあるんだけど、本当にそれでいいのかって考えてる。
その時に、私が悩んで、それでも仲間と必死に生きてきた環境が無くなっていいんだろうかって思います。
それは、やだなと思っていて、だからこうして自分が主人公として考えていくっていう世界観を作っているんです。
太陽が爆発したからと太陽のせいにするんじゃなくて、自分が何ができるか考えてほしいんです。
今、私ができなくても、自分が主人公であるという姿勢を広めることで、誰かが何かをしてくれるかもしれない。
だから、身近なことから行動して、結果が出ても、でなくても、また頑張ろうとやり続けることが大事なんです。前向きに生きるのが大事。
明日を拓こうとしていこうとする集団でいたいんです。
大澤さんは珍しく語気を強めた。
だから、環境事業をやっているのだと私は思う。
えが:だから、御社には前向きな方が多いんですね。どうして、そういう方を採用できたのでしょうか。
大澤さん:難しいですね・・・(笑)。
うちの会社は可能性しかなくて、その可能性をいつも語るように意識しています。
説明会でも、それを意識して話しています。
フィールドプロテクトのこの事業をやりたいというよりは、フィールドプロテクトでやりたいことを実現したいと感じている人が働いています。
そういって照れくさそうに笑う大澤さん。
全体的に言葉を選びながら、わかりやすい例え話で話してくれるその姿から普段の大澤さんも想像ができた。
スタッフ思いで熱い男。
そして、誰よりもストイックになり、周りから学ぶため耳を傾けてくれるその姿に憧れをいただきました。
文章だけでは書きつくせないほど魅力的な大澤さん。
貴方もぜひ説明会などで会っていただきたい!その魅力に引き込まれること間違いなしです!