2023年春新施設オープン!ふれあい広場管理者に聞く、介護の楽しさ&やりがいとは

パープル

written by 大西マリコ

訪問介護サービスや福祉用具のレンタル・販売などを行っている、株式会社ふれあい広場。幅広い介護事業の中の1つに、グループホームがあります。グループホームとは、介護の必要な認知症の方を受け入れる施設のこと。共同生活をしながら認知症の緩和を促す介護サービスです。

2023年4月1日、埼玉県志木市中宗岡に新たなグループホーム「ふれあい多居夢志木宗岡」がオープンします。今回お話を伺うのはその管理者、佐藤建二さん。管理者としての仕事ややりがい、「ふれあい多居夢志木宗岡」について、お話を伺いました。

インタビュイー:佐藤建二さん

インタビュイー:佐藤建二さん

ふれあい広場多居夢志木宗岡の管理者。入職18年目。マイブームは休日に子どもとキャンプに出かけること。それ以外の趣味を挙げるとしたら、仕事。専門学校卒業後、介護業界に携わり続ける中で、日々働く楽しさを実感している。

インタビュアー:大西マリコ

インタビュアー:大西マリコ

取材やインタビューを中心に活躍するフリーライター。愛犬はシーズーのうどんちゃん。

「自分の大切な人を入所させたいかどうか」
利用者目線で担う管理者としての責務

――― ふれあい広場に入職された経緯を教えてください。

専門学校卒業後、特別養護老人ホームのデイサービス、ユニット型の特別養護老人ホームを経て、ふれあい広場に入職しました。

ふれあい広場を選んだのは、これは介護職あるあるなのですが、自宅から近いところを探していたというのがひとつ。あと、ふれあい広場を見学した際にかなり自由な雰囲気を感じて、ここなら自分がやりたいケアができるなと思ったのが決め手でした。

 

――― 自由な雰囲気、と言いますと?

見学に行ったとき、利用者さんとスタッフが座ってお話されていたんです。他の介護の現場もそうだとは思いますが、特別養護老人ホームって勤務中は座る暇もないんですよ。これまでいくつかの施設で働いてきましたが、利用者さんとスタッフが座ってマンツーマンで話している光景がとても衝撃的で、いいなと思ったんです。

多くの施設では安全確保のために走り回って対応することが多くて、毎日時間に追われてしまいます。でも、ふれあい広場では「ゆっくりできる時間があるな」と感じました。スタッフだけでなく、利用者さんにとって良い環境が整っているなと思ったので、ふれあい広場を選びました。

 

――― 佐藤さんは現在、ふれあい広場でどんなお仕事をしているのでしょうか?

管理者業務をしています。スタッフや利用者さんのマネジメント業務が中心です。現場に出ることもありますし、ケアマネージャーという形で介護計画を作ることもあります。

仕事は多岐に渡っていて、ケースバイケースですが直接利用者さんやご家族、スタッフと関わることが多い業務だと思います。入社して4年ぐらいは現場にいて、それ以降はずっと管理者業務を担当しています。もう10年以上になりますかね。

 

――― 佐藤さんが管理者になられた理由を教えてください。

私はもともと現場で働きたかったので、最初は管理者になろうとは考えていませんでした。でも、実際に自分が「やりたいケア」を目指すには、自分が管理者になってその環境を整えるのが最適だと思いました。

私が理想としているのは、「自分の大切な家族を入所させても安心な施設づくり」です。シンプルなことですが、自分がされて嫌なことはしないなど、重要なところだと思います。

 

――― 実際に管理業務をなさっていて、理想には近づけていますか?

近づいたり、遠のいたりを繰り返している感じです。なかなか100%満足するところまではたどり着けていないかもしれませんね。ただ、利用者さんやご家族の方に感謝のお言葉をいただけた時は、少しは近づけているのかなと思うことはあります。

「ここに入所してよかった」とか、転勤する時に「佐藤さんがいなくなってしまうと困る」と言っていただくとすごく嬉しいです。管理者業務と言っても現場に近いのでこのように直接利用者さんの声が聞ける、非常に魅力的な仕事だと思います。

 

「ふれあい多居夢志木宗岡」新規オープン!
特徴や職場環境は?

 

――― 2023年4月に「ふれあい多居夢志木宗岡」が新しくオープンされますよね。佐藤さんはそちらの管理者ということで、オープンに向けて今はどんな状況ですか?

今はスタッフの募集をしたり、入居される方のご相談に乗ったり、営業回りをしたりと忙しくしています。3月からはスタッフ向けの研修会を行って、一緒に勉強していく予定です。

 

――― ふれあい多居夢志木宗岡の特徴を教えてください。

弊社は戸田中央メディカルケアグループという病院グループの一員です。

施設近辺には大きい病院が3つあって、そこから医師が直接往診に訪れます。これは弊社の施設の中では初のことです。他の施設と比べて、医療面に関して特に強化できる施設になると思っています。

 

――― これからこちらで「働いてみたい!」と思う方もいらっしゃると思いますが、佐藤さんから見たふれあい広場の職場環境はいかがですか?

事業所も少ないので家庭的な雰囲気があると思います。大規模な事業所ですと、なかなか上に意見が通りづらいところがあるかなとは思うのですが、弊社は小規模なので風通しのよさがあると思います。

私としても、管理者としてなるべくスタッフがやりたいことを一緒に考えながらやっていこうというスタンスでいます。また、病院グループがベースなので、待遇面に関して他のグループホームさんより高水準なのではないかなと思っています。

 

――― 介護業界が未経験でも働けますか?

1ヶ月に1度、勉強会があります。今はコロナなのでeラーニングで行っています。年に2回管理者面談がありますし、それ以外でも相談があれば都度一緒に考えていきますので大丈夫ですよ。小規模な事業所で距離が近いので、悩みごとがあればすぐに共有できる環境ではあると思います。

また、弊社には長く勤めている人が多い印象はあります。最高では75歳ぐらいまで働かれているんですよ。長く安心して働ける環境で、私自身居心地のよい会社だと思っています。


 

安定した福利厚生職場が
自分の「居場所」になる

――― 佐藤さんから見た、ふれあい広場の魅力を教えてください。

先ほど待遇面のお話でもありましたが、病院グループの一員なので安定性はどこの事業所よりもあるのではないかと思っています。福利厚生的にも安心できるのは大きな強みですね。有給も、使っちゃダメとかそんなことは一切なくて「みんなで協力して使い合おう」という風潮です。オンオフの切り替えがしっかりできて安心できる会社だと思います。

 

――― 穏やかな笑顔でお話をされる佐藤さんを見ていると、本当に働きやすい環境なのだなと感じました。佐藤さんはどんなところに仕事のやりがいを感じますか?

ありきたりかもしれませんが、利用者さんや家族の方に感謝されることが一番かなと思います。グループホームの正式名称は「認知症対応型共同生活介護」と言います。「共同生活」という言葉が入っていますが、それって、利用者さんだけでなく私たちスタッフも含めての共同生活なんだと思うんです。働くスタッフも、一緒にそこで生活する仲間

仕事場ではありますが、自分の居場所にもなっているのだと思います。だから利用者さんが受け入れてくれると嬉しいですし、働く上で楽しさを感じる瞬間でもありますね。

また、グループホームでは最期の看取りまでさせていただくんです。グループホームは“終の棲家”です。ご本人様にとって最期がマイナス面で終わってしまうのは避けなければいけません。

人生の最後まで関わらせていただいている我々としては、どれだけ利用者さんに楽しく生活していただけるかは最重要事項です。そこを真剣に考えて実行できるのは少人数制のグループホームの良さかなと思います。日々の業務の中で悩みや葛藤はありますが、利用者さんやご家族からの感謝をいただけると、ここでケアさせていただいてよかった、と思えるんですよね。

 

――― 素敵な心掛けですね!仕事をする上で大切にされていることを教えてください。

「自分がされて嫌なことをしない」という、本当にシンプルなところですかね。自分がされたら、言われたらどうだろう?と常に考えながら仕事をしています。

スタッフに対しても利用者さんに対しても、ご家族に対しても同じです。こうされたら嫌な気分にならないかな、大丈夫かなと常に考えながら日々過ごしているつもりです。

 

――― 最後に、ふれあい広場での仕事に興味をもっている方々に向けて、佐藤さんが思う介護業界に向いている人の特徴について教えてください。

まず、人が好きであることです。そうでないとこの仕事はなかなか難しいかもしれません。

私は、介護ってサービス業だと思うんです。コンビニエンスストアやスーパー、カラオケボックスなど、サービス業って世の中にたくさんありますよね。人が好きで、「お客様に満足していただきたい」という思いを持っているという点で、介護はそういったサービス業と同じ。介護経験のある、ないは関係ないと思います。

また、技術は後からついてくるものだと思います。グループホームで受け入れさせていただくのは、認知症の方です。障害を持っている方に対して、どれだけ理解してあげられるのかが重要になってきます。「ごはん食べたっけ?」と何度も同じ話を繰り返されたり、中には急に怒り出したりされる方もいらっしゃるんですけど、そこでも相手のことを思って、「なんで不安なんだろう?お腹が空いているのかな?」と考えられる人。そんな人が介護業界に向いている人なのかなと思います。


 

=株式会社ふれあい広場について=

・ホームページについて:
https://www.fureai-hiroba.co.jp/

・社員、アルバイト、パート採用について:

ふれあい広場 多居夢志木宗岡
https://www.fureai-hiroba.co.jp/fureaitaimu-shikimuneoka/

 

この記事をシェアしよう!

  • hatena